全銀システム、zedi利用促進助成、採択プロジェクトの公表

金融EDIとは、中小企業への支払いサイクルを短縮する、簡単に言えば、「早く支払え運動」を意味します。その有力なツールの一つが全銀システムのZEDIです。金融EDIの中小企業への普及に向け、私たちが進めてきた共通EDIとZEDIの結合による金融EDI(決済)ソリューションを具体的に促進すべく、全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)による「全銀 EDI システム利用促進助成事業」に以下の3社のプロジェクトが選定されました。
おめでとうございます。

ちなみに、3社とも、私たちクラウドサービス推進機構の有力な会員企業です。

https://www.zengin-net.jp/announcement/https://www.zengin-net.jp/announcement/pdf/210315_zedi_zyosei.pdf

1.株式会社グローバルワイズ/愛知県(https://www.g-wise.co.jp

中小企業共通 EDI に準拠した受発注・請求ソフトである「EcoChange」を利用して、受発注企業の間における受発注情報から仕入明細(検収情報)、振込・入金情報までをデジタルデータ化し、EDI の仕組みで一気通貫に情報連携する。
① 請求データから振込依頼を簡単に作成できること。
② 請求データを支払内訳として振込情報に添付できること。
③ 振込情報に添付された支払内訳により、入金消込作業を自動化できること。

2.株式会社スマイルワークス/東京都(https://www.smile-works.co.jp

商流 EDI 機能付きクラウド ERP「SmileWorks」をベースに OEM 提供した「ふくぎん EASYBIZ」を ZEDI と連携させて、中小企業共通 EDI に準拠した受発注から決済までの EDI による連携を確認する。
① 注文書や請求書等の作成や送受信をクラウドで完結し取引の電子化ができること。
② 会計業務への連動による負担軽減(取引先ごとの集計や資金繰り管理の自動化)。
③ 入出金明細データと連携して入金予定一覧から消込作業を自動化できること。

3.株式会社ミライコミュニケーションネットワーク/岐阜県(https://www.mirai.ad.jp

食品・飲食業界向けの受発注システムである「惣菜 EX」を用いて、受発注企業の間における受発注、振込、入金確認、請求消込までの EDI による連携を確認する。
① 受発注情報をもとに月次で発注先ごとの支払データ、支払情報を作成できること。
② 支払データを S-ZEDI に対応したフォーマットで XML ファイルを出力できること。
③ 入出金明細をシステムへの読み込みにより、入金消込作業を自動化できること。

共通EDIもZEDIも単独で金融EDIが実現されるわけではありません。ユーザーのニーズに合わせたソリューションやツールの組み合わせによって各社の業務での大きな生産性向上に役立つのです。今回のような様々な解決策が事例として情報共有されることで、大きく前進すると期待しています。