IPA DX事例情報提供サイトを公開

 IPAは、経済産業省と共に様々なDX関連事業を進めており、各事業を進める中で収集したDXの事例をWebサイト等で公開しています。  
DXを成功させる要素に、知識、経験、ひらめき等があります。事例は、経験を補完する面で非常に大きな役割を果たします。現在は、事業別にPDFやWeb画面で公開していますが、事業ごとに記述内容が異なる、横断的に検索ができない、IPA・経済産業省以外にも多くの事例があるがそれぞれ参照するのに時間がかかるなどの課題があり、十分に効果が発揮できない状況です。

そこでIPAは、政府相互運用性フレームワーク 事例データモデル(GIF451-3-1)により標準化したデータ項目、高度な検索機能、IPA・経済産業省以外の組織からの事例の収集等の機能を備えたDX事例データベース(仮称)を構築し、公開することとしました。将来的には優れたDXの提案や課題の解決方法を提案させるといった生成AIでの利用、DX事例データベースのオープンソース化等も視野に入れており、高度かつ持続可能な経験の蓄積と活用の実現を目指します。

学びの場を提供する「マナビDX」、ひらめきを引き出すコミュニティを提供する「DXITフォーラム」等、他のIPAの施策と合わせてご利用ください。

なお、DX事例データベースの構築には一定の時間を要することから、まずは 「DX事例リンク集」 の公開から、3つのフェーズに分けて提供いたします。

フェーズ0 DX事例リンク集の公開

IPA、経済産業省の他、他の省庁や自治体など多くの組織がそれぞれのサイト等でDXの事例を公開しています。IPAが把握する各組織の事例について一覧でまとめて公開します。
また、省庁、自治体、ITコーディネータ、企業等において公開している事例がありましたら、ぜひ、ページ下の 「お問い合わせ先」 よりご連絡ください。
DX事例リンク集へ掲載させていただきます。(場合により掲載をお断りする場合がございます。ご了承ください。)

(注釈)本サイトはDX事例データベース稼働後にクローズする予定です。また、投稿いただいた事例のDX事例データベースへの移行は行いません。

フェーズ1 DX事例データベース(表示・検索)の公開

事例の表示と検索に対応したDX事例データベースを公開します。公開当初は、IPA及び経済産業省が所有する100以上の事例が検索できるようにします。

フェーズ1のDX事例データベースの特徴

  • 事例をGIF451-3-1に準拠したデータ項目で蓄積します。これによりDX事例の記事構成及び内容は、高品質で均質化されます。
  • 企業規模、業種、所在地、DXの内容、成果などで検索が可能な高度な検索機能を提供します。

フェーズ2 DX事例データベース(投稿機能等の追加)

他の府庁省、自治体、各種IT推進団体等とDX事例を共有する場にしたいと考えており、今後調整していきます。これらの組織・団体と合意が取れれば、その組織・団体が事例を投稿・編集できる機能を提供していきます。また、データ分析、APIの提供、オープンソース化などを検討し、実施します。

フェーズ2のDX事例データベースの特徴

  • 省庁、自治体、ITコーディネータ、企業等がDXの事例を投稿し、自身が投稿した事例について編集できる機能の提供
  • 蓄積した事例からDX成功要因、障害や課題、トレンド、変革の傾向を把握するデータ分析
  • 様々な組織のサイトやAIでの利用を可能とするAPIの提供
  • DXに限らずAIやデータ活用などさまざまな事例の投稿、表示を可能とする機能拡張
  • オープンソース化による外部提供

(注釈)案であり、実施が決まったものではありません。

関連リンク

出典:IPA DX事例情報提供サイト