2024年度「クラウドサービス認定プログラム」、新たに認定されたクラウドサービスを公開
一般社団法人 クラウドサービス推進機構(CSPA)は、中小企業の経営を支える基盤として、良質なクラウドアプリケーションサービスのビジネス活用を推進するために、クラウドサービスを審査、認定する「クラウドサービス認定プログラム」を運営してきました。今年度、第11回の公募を実施し、2024年6月30日に締め切りました。中小企業が安全に、また安心して持続的にビジネスで活用できるために不可欠となる要件を定めた審査ガイドラインに沿って、厳正に審査いたしました。
その結果、下記2件のクラウドサービスが審査基準に照らして、適合と認められましたので、公表いたします。これにより、認定されたサービスは56件になりました。いずれも中小企業の経営に有効なクラウドサービスと評価されました。これらが中小企業の経営革新(DX)に寄与し、デジタル社会を創生する重要な役割を果たすことが大いに期待されます。
一般社団法人 クラウドサービス推進機構は、この認定されたサービスが広く活用されることで、中小企業の経営を強化するものと、引き続き支援に努めてまいりたいと存じます。
※個別の取材はinfo@smb-cloud.org まで、お申し付けください。
※このリリースに関しては、https://www.smb-cloud.org をご参照願います。
【認定されたクラウドサービス】
【認定されたクラウドサービスの概要】
多品種少量型の部品加工業向けに開発された中小企業のための生産管理システムです。受発注・販売管理のみのエディションから原価管理・工程管理など必要に応じて段階的に機能追加できるようになっており、初めてシステム導入する中小・小規模製造業にも容易に導入検討できるサービスと言えます。
導入効果として、多品種少量生産における複雑なデータを一元管理し、リアルタイムで加工の進捗状況を把握するとともに、負荷の調整を随時行うことで、労務費の削減(生産性の向上)や納期の遵守・短縮に貢献することが特徴になっています。
生産管理システム『TECHS-S NOA』(株式会社テクノア)
個別受注型の機械・装置業に特化したクラウド対応の生産管理システムで、引き合いから発注、売上・入金までの一連の業務が網羅されています。利用料は定額サービス(サブスクリプションモデル)を採用しており、運用管理の負担が少なく、1アカウントから利用できることから小規模製造業にも容易に導入しやすいクラウドサービスと言えます。
部門ごとに使用しているシステムが異なることによるデータの統合と共有性の課題や、部品点数が多く、手配状況や納期確認がリアルタイムで把握しづらいといった課題を抱える中小・小規模製造業に役立つツールが用意されていることが特徴になっています。
【審査基準およびサービス認定ガイドライン】
中小企業が安全に、また安心して持続的にビジネスで活用できるクラウドサービスの最低限必要な要件を整理したガイドラインを公開しています。
審査に際しては、次の7つの視点から、クラウドサービスを評価いたします。
- 経営の視点
- 運用の視点
- SLAの視点
- 技術の視点
- 取引条件の整備状況
- サービス体制
- その他、経営基盤、人材、実績など
今回の認定において、次のような視点からクラウドサービスの推進を図ることの重要性に留意しました。
- 小規模事業者もデジタル化のレベルに応じて適用できるサービスであること。
- デジタル化の経験が少ない事業者でも、自社のレベルに応じて容易に選択できるサービスであること。
- デジタル化に向けての支援体制がしっかりできていること。
【認定式】
2024年11月1日(金)10:15より、芝パークホテルにて認定式を執り行います。
【今後の予定】
来年度の公募を、2025年4月に予定しています。
【主催】
一般社団法人 クラウドサービス推進機構(CSPA)